唐突ですが、この世にもし「ロンギヌスの槍」が存在するならば、それは実物ではなく、インターネットがその正体だと思うのです。

 

タブーを突き刺す、聖なる槍。

盲目であったと言われる古代ローマ人、ロンギヌスは、ゴルゴタの丘に磔にされたイエス・キリストの脇腹を槍で刺し、その時、イエスから流れた血が目に入ったことで、視力を回復したと言われています。

 

タブーを暴く聖なる電波。

こう書くと、なんだか途端に色物な言葉に見えてしまいますが、実際、情報を伝えるツールが限られていた時代には知る由もなかった出来事の側面を、今はネットを通して知ることができ(虚実入り混じっていると思われますが)、そこから入ってくる知識は、多くの人々の「目」を確実に開いたと思います。

ですので、自分にはどうしてもインターネットが現代版ロンギヌスの槍に思えて仕方がないのです。

 

 自分は、カナダに来てから日本にいた頃とは正反対のスタンスでニュースを見るようになりました。そのきっかけになったのは、政治風刺のミームです。

 

はじめの内は面白半分で見ていたのですが、マルコム・X のミームをきっかけに、自分の中の面白半分なスタンスは消え、心に引っかかるものを片っぱしからピックアップするようになりました。

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(メディアは地球上で最も力のある存在だ。彼らは無罪を有罪にし、有罪を無罪にする力を持つ、そしてそれが権力だ。なぜなら、彼らが庶民の考えをコントロールするからである)

 

色々と手を伸ばして触れていく中で、いわゆる陰謀論的なミームも星の数ほどありましたが、その流れを汲みつつも、そのカテゴリーだけでは収まらない秀逸なものもあり、興味につられて奥へ奥へと進んでいきました。

それらのミームを足がかりにして調べた、世界の「真相」と言われている情報も、何が真実で何がデタラメかは定かではありません。

ただ、そのことを踏まえても、そこに書かれていた浦沢直樹の「20世紀少年」を地で行くような内容は、今まで自分が持っていた常識を根底から覆す衝撃がありました。

 

(じゃあ自分が今まで見てきたニュース、そこから作り上げた常識は、一体何だったんだろうか)

 

なんだか、大失恋した気分になりました。

イメージだよ、イメージ。

 伊坂幸太郎のゴールデンスランバーで、森田が青柳に言ったセリフが浮かびます。

 

自分が仕入れたソースを裏打ちするかのように、視聴者を(ミス)リードしようとしているとしか思えないニュース番組。御用メディアと叩かれても仕方がない、ある局の偏見報道。

それはまるで迷える羊たちに、管理者が「イメージ」という名の目隠しをして一箇所に誘導しているように見えました。

 

彼らが出す鈴の音だけを頼りに後ろを歩き、集団で崖の上から落とされるのはごめんです。でも、目隠しを外し自由になった気分で、彼らが所有する柵の中を当てもなく歩くのも、なんだかなぁーです。

 

うーん。本当にウラニュース通りに世の中が動くのなら、世界はどうなってしまうのか。身分不相応な悩みを抱える深夜2時。

好き好んで勝手に色々調べて、一方的に八方塞がりな気分になります。

独り相撲、はっけよい。

 

今はインターネットを通してたくさんの情報が行き交い、それによって人々は様々な知識を得ています。

そういった人の数が今後も増えるほど、エスタブリッシュメント達が描いたシナリオを実現するのは困難になると思います。

 

「手にするものに力を与える」

 

インターネットが仮に現代のロンギヌスの槍ならば、伝承にある通り、力を持った人たちが世界中に現れていることになります。その人たちが手にしたパワーをポジティブな方向で使えれば、陰謀系ミームで言われているような破壊的終末ワールドは永遠に訪れないと信じています。

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(満月が近い夕暮れ。滝は一年中ライトアップしてます)